道産子エンジニア

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する

【CA14アドベントカレンダー】大事なことはすべて「こどものおもちゃ」が教えてくれた

こんばんは.

クリスマス3日前ですが雪の無い(降ってもいない)北海道から前川が発信します.

どんなマンガ紹介しようかな〜と家とか探ってたら,ふと思い出したのがこれです.

90年生まれの僕が物心つく頃にはやっていた少女マンガです.

 

小学校くらいで初めて読んだのですが,冒頭から主人公の少女紗南(サナ)が「バージン守る」発言をしたり,小学生の自分には全く理解不能なキーワードが乱用されていてチンプンカンプンでした.

その度に辞典使って調べてたの覚えてます.(今考えるとアホだ…

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「捨て子」「学園」「ホームレス」「三角関係」「イジメ,暴力」「自殺」「メンヘラになる」とか今考えるとこんなドロドロしてていいのかと思うぐらいドロドロした内容が少女マンガに書かれています.自分は子供ながらに見てわかることを吸収していました.

 

このマンガをオススメする理由は3つ

 

1)10巻で完結

2)絵で誤魔化さない

3)「感謝」と「愛」がテーマとなる人間ドラマ

 

1)10巻で完結

お忙しい皆さんにお勧めするなら,一気読みできるやつがいいな!と勝手に思っていたのでこれは良いかなと思います.ただ,見つけるのが難しいかもしれません…

 

2)絵で誤魔化さない

babaさんの紹介してたワンパンマンとか

一撃(ワンパン)の男(マン)|うまブログ

も原作と見比べるとわかりますが,絵がうまいって結構見る人を引きつけてよく見せちゃうんですよね.最近のマンガって美しく見える書き方みたいなのがあって,それが過度になってると感じています.絵がうまいことにこしたことは無いんですが,ハンターハンターとか,初期のバキとか東京喰種みたいに「ん?」って思うような絵でも,内容が面白いことが大事だと思います.逆に孤高の人とかバガボンドみたいに,あの絵でしか表現できない個性的な美しさも確かにあると思いますが.

決して作者の小花美穂さんの絵が下手だという意味ではありません.一昔前のタッチで書かれていますが,内容がすっと入ってくる絵であるため好きです.

 

3)「感謝」と「愛」がテーマとなる人間ドラマ

この時期はエヴァンゲリオンとかもやっていて,テレビとか本とかのメディアで何を表現して良いか,悪いかみたいなのがまた変わっていた頃だと思います.だから,離婚や浮気みたいな複雑な人間関係や,イジメや暴力,自殺などをテーマにギリギリの内容を展開していたように思います.

皆さんは幸せな家庭環境だったかもしれませんが,世の中にはこんな世界があるのだ!と知ることは重要です.

少女マンガが描き始めていたと思うと今では当たり前に聞く話も,当時の自分には現実味が無かったと思います.

このマンガの良いところはそういった今流行りの生々しい話だけでなく,そこに人間の複雑な感情の変化や家族や他人に対しての「感謝」「愛」をしっかりと描いていたことです.

このマンガを中学とかで読み返した自分がぼろぼろ泣いていたのを覚えています.

 

2010年にはマンガのその後の話を書いたものもでているので,皆さん是非!^^

簡単ですが今日は軽めに…

残り三日!