道産子エンジニア

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ブレードランナー2049を見た

トピック「ブレードランナー2049」について

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映画を見た後、Twitterで思わず雑につぶやいていたのはこんな感じ

ブレードランナーは1982年に公開されたSF映画であり、今作はその続編の世界を描いたものだった。

ブレードランナー - Wikipedia

このブレードランナーの原作はフィリップKディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だ。 去年この小説を読んで、とてつもない世界観に魅了されたのだった。

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作品自体は脳科学やAIの本を読んでいるとよく引用されるので知っていた。 アニメ「PSYCHO-PASS」で槙島が言っているとおり、小説と映画はかなり内容が違う。 個人的には小説の方が哲学っぽさが濃く、人間とアンドロイドの存在について考えさせられるので好きだ。 映画では表現技法が優れている部分は好きだが、内容が少し安っぽくなってしまっていると感じた。 内容的には結構鬱な展開が多いので、大衆向けに切り出されたと考えるとまあ仕方なさそうな気もする。

もうすこし詳しく突っ込むと、

  • デッカードと妻イーランの不仲のくだり、それをつなぐ共感(エンパシー)ボックスや情調(ムード)オルガンがでてこない
    ※ピアノは出てきているが、そう言った未来道具としての意味はない
  • 共感ボックスが出てこないということはもちろん、マーサー教も出ない
  • レイチェルがアンドロイド(同胞)殺しをする部分の大きな意味が失われている
  • 舞台がロスからサンフランシスコに移ったのもあるが、急にアメリカンナイズされた文化が濃い
    ※俺的にはもっと荒れ果てた荒野と孤高のガンマン的な風景を求めてた
  • ロイ・バティーは単細胞すぎる

などなどが気になって、小説と同じものとして考えるのは一切やめにしてしまった。

さて、過去の作品についておもうところは色々あるが、今作「ブレードランナー2049」はどうだったかというと、ストーリー展開はよくはないけど嫌いじゃない。何より映像美にはさらに圧倒されたし、作品としてすごく綺麗だったように思う。人間と機械の境界線や見る人への問いかけ部分は少なくなっているものの、機械が人間らしくなってしまって、人間のように悩み、人間のように希望を抱き、人間のように絶望する。そんな世界観を描けていたと思う。そして何より、機械の話だと思って見ている我々人間自身が、機械へ同情し、感情移入してしまう。それこそが、ディックが問いかけていたことであり、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という原題への回帰を果たしたように思う。

人間は機械に〜〜しないだろうか?その混沌としたテーマを半世紀以上も前に叩きつける彼の意志は、今でも人々が解決できないどころか、より複雑になって倫理を、社会を変える可能性を持っていると思った。

今作品は3時間という長い勺だが、それを感じさせない展開なので是非劇場で見た方がいい。品川のIMAX3Dで見たが、疲れないしよかった。今作を見るためには、事前に三つの動画が発表されていて、ブレードランナーと2049までを繋ぐ世界の変遷を描いているので見よう(合計4時間くらいになる!)

人と機械の違いがほとんどなくなった世界で、あなたは何に恋をし、何を感じるだろうか。そんな妄想をしながらディックの世界にどっぷり浸かっていくのが心地よいのだ。

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余談

ところでアンドロイドという名前がでてくる(映画ではレプリカントだけど)から気づいている人も多いと思うが、今のAndroid端末のAndroidという名前は1886年にヴィリエ・ド・リラダンが書いた「未来のイブ」からきている。そして、今発売されているAndroid端末にネクサスというのがあるが、それはこの作品から取られていると言われている。

また別な話として、アンドロイドは人造人間、ロボットは人造だが人型とは限らない機械、サイボーグは人の一部を機械にしたもののことを指す。


映像を見て、自分が感じたことをまとめてから他のブログも読むと面白かった。

【視れば揺らぐこの宇宙】第1回『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の視点|Zing!

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P・K・ディックの世界 | いつかどこかで - 楽天ブログ


俺は原作厨ではないので「絶対、原作最高!」とはいうつもりがないが、ブレードランナーに関しては小説が好きだった。しかし、ブレードランナー2049の小説が出るとしたら、映画の方が好きだと言うと思う。それくらい映像が美しかったのだ。

改めてSFの面白さはこうでなくちゃ!と思う作品だった。映像の持つ魔力は計り知れないなと。
ディックの作品で最初に見たのは「マイノリティ・リポート」で、次は「トータルリコール」どちらも映画しか見ていないので、これから小説を読む。高い城の男はアマゾンで少し見たのだけど、どうもアメリカンドラマの冗長さが好きになれず断念。

これからもどんどん読んで行きたいのでディックの作品は全作欲しいな。