道産子エンジニア

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する

最近のAndroid活動とスライド作成について

最近のAndroidな活動について書く。 会社員なのでプロジェクトを伸ばすのが最大ミッションだけど、Android界の対外的な活動の流れにも乗って発表とかしていた。あと会社のAndroid系インターンのお手伝いとか。 今年だけで発表は5つしていて9月にも2つ控えているけど、質と量がまだまだ足りないのでどんどんこなしていく。対外向けとは言いつつも、そのために自分の考えの抽象化は進むし、技術にも無理なくアンテナを張れるのでちょうどいい。

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発表についての最近の考え

「イベントとかでよく見るけどよくわからない人」になるくらいだったら、気負わず、自分のペースで考えて表現できるブログに書くほうがいいなぁと思った。根暗な自分にはこれがいい。

なんて記事を書いたのだけど、発表者の趣味嗜好、癖、こだわり、人となりがわかるので勉強会に参加するのはそういう意味でいいと感じてる。世の中にはこんなすごいエンジニアがいるんだというのが参加するだけで見れるし。会社にいるだけではわからないと思うので、発表にでかけるのは大切だと感じ始めた。バランス重要だけど。そういう良し悪しを含めて自分にとって必要なら勉強会に参加するのも悪くないと思う。

発表内容のバランス

エンジニア向けのものなので、技術についての話をするのが本分だけど、たまには 技術以外のことを技術で解決する 内容の発表もしたいと思っている。意外とそういう話をする人って少ないし、技術系の発表では求められていない雰囲気がでてる気がする。(思い違いかもしれないけど)なのでバランス的には 「技術5:その他1」 くらいでたまにはチーム開発についてや技術以外の内容も発表していきたい。

スライド作成について

正直、発表するときスライド作成はかなり手間がかかる。上に書いた発表のうち二つはこの前リリースされていたQiitaのスライドモードを使った発表をしてみた。マークダウンでかけるようなアプリとかはたくさんあるんだけど、あとからQiitaにコピーしなくていいこと、スライドのリビジョンを残せること(人によっては嫌かもしれないけど)がいいので試しに使ってみた。

まず使った感想を箇条書きする。

Pros

  • 編集も綺麗にしようと思うので自分の中の「スライド作成」の抽象化が進みいい
  • もちろんマークダウン
  • Qiitaのストック貯めれる
  • 雑にすぐ作れる

Cons

  • 内容が多いと画面幅に収まらずにスクロールが必要になってしまう(あえてそうなのだけど)
  • PDFの書き出しができない
  • デザインはもちろんつけれない
  • connpassでスライドを埋め込み表示できない(Qiitaスライドの問題ではないが)

作成の経緯を書いているこの記事を先に読んでほしい。

使い勝手はいいけど、スライドと発表に大切な「美しく魅せる」部分をごっそりそぎ落として最適化されている機能なので、それが自分に合わない人は使わないだろうなという気持ち。Qiitaなど自分の残す記事を少しはいい感じに加工したいのが普通だと思うので、本当に雑にまとめる以外は使わないかなと思った。

いい感じにスライドを作れるAzusa問題

Azusaが便利すぎてみんな 「いい感じにスライドを作ってしまえる」 世界にきていて、それはそれでいい世の中になったと思うしすごい偉大な功績だなって思う。でもでも大学のときからずーっと続けてきたこの「スライド作成」という作業について、個人的には自分を表現するためのいい機会だとも思っている。なので、AzusaやQiitaを使ってスライド作成に患わずに 発表の内容に注力できる のはいいことだけど、そもそもスライドを作成するところからこだわりたいという気持ちが大切なことを忘れている(諦めている)ようでなんとなく使っていない。

スライド作成ってワクワクするのは自分だけだろうか。Azusaはもちろん綺麗でかっこいいのだけど、 面白い内容×こだわりのスライド のコンボが決まると絶対に忘れられない発表になると思う。たった5分10分の発表だけど、その一瞬にどれだけ時間をかけているかは見ればすぐにわかる。日々の作業で忙しいけど、少しずつ自分のスタイルや そのときの気分 みたいな生きた情報を埋め込みつついいスライドを作っていきたい。

「自分でいいスライドを作る」を支える技術

そうは言ってもそれなりに大変な作業だからできるだけ楽できるように工夫はしたい。Azusaはそれをみんなのためにやったから流行ったわけだし、ようは自分もそういう工夫で自分の作業を効率化すればいいだけの話だろう。ほとんどGoogle Slideが最高って話なんだけど、いいところをメモ程度にまとめる。まだまだ自分も効率化仕切れていないので、ちょっとずつよくしていきたい。

  • Google Driveでデータ管理できるので、いつでもどこでもどのPCでも作業を再開できる
  • Google Slideのテンプレートを用意しアップロードしておけば使いまわせる。テンプレートにURLもある(Azusaはあくまでkeynoteのテンプレート)
  • Fontもマシンに寄らずに選べる(追加も可能)
  • ブラウザのタブなので切り替えに便利

まだ抱えている問題もいくつかある。この辺を解消できればもっといい感じに作成を効率化できそう。

  • いい感じのFontを選んで文字組できない
  • 日本語のFontはヒラギノしかない
  • そのときの気分で全体の印象を変えたいときに構造だけのテンプレートの抽象化ができない(継承して見た目だけを変えれない)

イラレとか使えばグラフィックとしてのこだわりを追求できるけど、それをスライドの作成と一緒に行うのは難しい。全体的な作業は以下の通り。 時間が短い&やりっぱなし戦法なので基本的にスライドにメモはつけない。 メモに「言いたいこと、話すこと」を書くのは多分スライドに余計なこと(言いたいこととは違うこと)を書いている証拠じゃないだろうか。 公開しておきたくないということだったらいいかもしれない。

  • 伝えたいことを決める
  • 伝えたいことに必要な素材を集めていく
  • 白黒で内容の構成、スライドの流れを作る(章立て)
  • 内容に肉をつけていく
  • 全体のデザインを決めていく
  • 細かいデザインの強弱、伝えたいことの整理をする
  • 一度発表の流れを確認して辻褄を合わせる
  • 細部に最近の趣味とかアイスブレイクを入れる
  • 落ち着いて読んでみる

という感じ。下から四つを何度も繰り返せるほど好きなスライドになる気がする。その辺は抽象化しにくいけどしていきたい。

自分のまわりにいる尊敬できる人たちは基本的に何かを作って、情報を発信している。恵まれた環境に感謝だし、自分もまだまだやらないとな。 ブログを書くこと、コードを書くこと、発表をすること、スライドを作ることは基本的にはほとんど同じことだと思っている。だから情報整理や行動、思考の抽象化を進めれば少しずつ精度を上げていけるだろうというのが自分の考え。そのうち 「ブログの書き方」 「発表の仕方」 なんかも残していきたい。今は自分のためだけど、いつか誰かのためになればいいななんて思ったり。

話は変わるけど、作家の収支で森博嗣が書いていた「自分の作品は作ったあと読んでない」というのが面白いなと思った。自分の過去の作品、世の中にでてしまったものにとらわれずに「とにかく書きまくる」ことが肝要だとも。なるほど、過去にとらわれすぎて自分の評価を気にしすぎるのも人生損だなって思うので、自分もそうしたい。コードについてはメンテするのが当たり前なので難しいのだけど…(そこは頑張る)

作家の収支 (幻冬舎新書)

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あと、ブログのURLをはてなのやつからきちんとサブドメインとって独自URL(blog.kaelaela.me)にした。ブログサービスとしてはてなが好きなので自分で記事を作成したりはやっていない。はてなIDが変更できないのでURLがダサい問題は昔から考えていたけど、1000chさんに「ダサいから変えろ(意訳)」と言われてカッとなってやった。後悔はしていないが公開はうまくいっている。ブランディング大事〜。それに伴って今回、はてなproにしましたとさ。