明日の8/21でアルプは3周年を迎える。新しいこと色々挑戦しているのもあって本当に濃い時間を過ごしている。1ソフトウェアエンジニアからみたアルプがどうなってきたか振り返っておく。今年からNoteの更新を始め、頻度が安定していなかったけど今後は毎週更新されるのでお楽しみに。
最初の代表の記事を振り返ると「顧客へ真摯に、Scalebaseの価値を磨いて、早く届ける。」というメッセージ通りに、この約半年実践してきた。
では、Scalebaseの価値とは何か?
Scalebaseの価値
Scalebaseの価値とは、使っていただいている企業の皆様が「会社の価値には関係がないがやらなければいけない、商品、契約、請求の管理業務」を外部化、システム化し、SaaSとして改善し続けることだ。これを深く広くするように作ってきた。今後も延長線上で広げることはあっても、軸である「企業の本質的ではない何らかの社内管理業務」をサポートして、「会社のなすべきこと」へ集中できる世界を目指すのは変わらない。
組織の拡大に伴い、プロダクトの価値や方向性を示す必要がでてきたと実感していて、社外にはアルプのことと顧客の声を届け、社内にはプロダクトの価値を表すNorth Starは何か?を表現していく必要がある。複雑なドメインを扱うプロダクトでは、今後変わるとしてもシンプルな目標を決めにくいのが難しいところだ。でも、少しずつみんなが「多分これだ」と感じる部分はあるはずで、そこがMoat(顧客がScalebaseを選び続ける価値)になるか?を問い続けることでしか見えないのだろう。
チームの拡大と細分化
組織の拡大と書いたが、社員は25名を超え4年目を迎える。これから戦うべく組織のベースが揃ってきたと感じる一方で、複雑化するコミュニケーションパスが問題にもなってきた。これまでは、目の前の課題をみんなで協力してなんとかする!というスタイルだったが、個々のメンバーが自然と得意なことをして生まれた役割が細部で活きて、自己組織化し、オーナーシップを持ち始めたと思う。これらをチーム全体へ明文化することで会社全体のスループットが上がるかチャレンジしている。例えば、bizチームだったものが、SalesManagementチームやAccountManagementチームになったり、devチームが役割としてのEM(People/Application/Service/Project/Product)を分担し始めたり、デザイナー含むProductManagerチームができたりした。役割が組織の上下を分けるものではなく、役割に求められる目標をラストマンシップを持ってやり抜くことを期待したチャレンジだ。
去年苦労して練り上げたMission/Valueもこのタイミングでより意識する必要がでてきた。同じ方向を目指して、個々の目標に擦り合うようにしたい。何より、コロナがあってリモートで開発できるじゃん!とは言っても、まだまだ考えが甘かったのかもしれない。オフィスがあることに慣れた僕らを見えないところで蝕み続けているはずだ。社会的には慎重に、丁寧にという流れだが、それにも負けない強い組織をコミュニケーションの力で創っていく必要がある。
採用
スタートアップのライフサイクル(起業、調達、exitまで)に乗っている会社として、立ち上げの今は特に採用!採用!採用!である。発信や社員の露出も増やし、手数をとにかく増やす必要がある。結果としてこれまではほとんどリファラル採用だったが、そこから更に拡大しないといけない。何をするのか?どうやっていくのか?全員で考えてアクションしていかないといけない。採用を本格的に始める前のどこかで「500人までは、一つでも不安がある人は取らない」なんて話していた気がするが、今後はどうなるだろう。ネガティブな意味ではなく、採用プロセス自体も大変な工程だし、人一人と向き合う時間に限りが出てくるとすれば、ミスマッチが発生する可能性はあるはずだ。採用を拡大してもお互いに不幸にならないように、どう早期に気付けるか、採用プロセスで見逃していた良さをどう見つけるかなど考えていく。
一人目の採用人事メンバーも入社したので、ここから一気に加速していきたい。
個人の半年振り返り
この半年は本体開発チームを抜けて、初めてPjM的な業務も担当していたのでコードを書く時間が半分くらいになっていた。
なんとかプロダクトを前に進められたが、自分の動き方が中途半端になってしまっていたので、PjMも開発も一歩足りないパフォーマンスだったと反省する点が多かった。業務整理をして、メンバーに助けてもらいつつ、もっとコードを書いていく。
あと、個人的にこれまで「開発」そのものを自分のやりたいこととして、業務の良し悪しは「より良く開発をできるか?」という視点で考えていた。けれど、アルプに来てから「プロダクトを中心にチームや開発を進める」のが僕の根本的なスタイルであると強く感じるようになった。本を読んだりすると、どうもプロダクトマネジメントの考え方が好きだし、自分がやりたいことであり、その手段としての開発なのだなと感じるようになってきた。あまり職種でどうこういうつもりはないが、プロダクトマネジメントを開発の力でサポートするような行動を今後もとっていきたい。
一年後のScalebaseはどうなっているか?を想像して行動していく。
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