道産子エンジニア

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する

佐藤 卓、竹村真一ディレクション〜コメ展〜に行ってみた(2014/06/15)

東京ミッドタウンにある21_21で行われた

企画展「コメ展」

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のポスターを見たとき「米を知らずして酒を語れるか?!」と自問自答。

 

使命感に駆られるままコメについて知るため足を運んでみた。

 

全体の所感は「米を知り、自然を知り、米にみた人間と自然のバランスに感動。」だった。

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アルバムに8割のコンテンツは納めたので確認してほしい。(撮影はokだった)

コメ展20140616

 

心に刺さった言葉をいくつか紹介。

 

コメと花で明かされたサクラの由来。

サクラの「サ」は山の神。それが春になると山から降りてきて、田の神に転じ、穀神として稲穂に宿る。それが降りてくる様子が「サオリ」、その季節が「サツキ」、それを宿した稲の苗が「サナエ」。そして、この「サ」の神が降り来たる途中で、山と里の中間領域でひととき小休止する座=クラ(鞍)のことを「サクラ」と呼んだ。  

 

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昭和20年から使っているのに美しい精米機を持つおじいさんの言葉。

 

「美味しさはみせびらかすものやない」

 

この一言に自分の既成概念は打ち砕かれた。

昨今の料理はより美しく、楽しく、華やかに見せることを大事にし過ぎだなと気づいた。もちろん見た目は食欲に直接働きかけるが、「美味しい」こととは別である。

なんの飾りもないご飯だが、誰もが美味しさをわかっている。それは人生においても同じではないかと思った。より美しい生き方は見せびらかすものではないし、内なる美を追求してこそ生き甲斐がある。

 

 

 

上映されていた「白姓」のビデオでは実際の酒造りの映像や農作業の映像が映し出され、その作業の過酷さ偉大さを認識できた。

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漫然と口に食べ物を運んでいるだけの自分はいかに多くの人に支えられているか。

すべてに感謝しなければいけない。そう再認識した。

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本来、自然とともに生きるのが動物らしさであるが、そうもいっていられない世の中だからこそ、食を大切にすべきなのだなと思う。

 

コメについて知り、より一層日本人であることを嬉しく思ったし、これからの食事がもっと楽しめるようになる。そんな展示だった。

 

所狭しと並べられた日本酒のラベルに唾を飲んだのは内緒。

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