道産子エンジニア

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する

お猪口を作ろう

日本酒アドベントカレンダー二日目の記事を担当するkaelaelaです。

www.adventar.org

去年もたくさん日本酒アドベントカレンダー書いた。実は僕のブログで一番読まれている記事は、この日本酒アドベントカレンダーに書いた記事でした。笑

http://blog.kaelaela.me/entry/2015/12/07/000000blog.kaelaela.me

http://blog.kaelaela.me/entry/2015/12/15/000000blog.kaelaela.me

http://blog.kaelaela.me/entry/2015/12/26/122127blog.kaelaela.me

http://blog.kaelaela.me/entry/2015/12/31/122725blog.kaelaela.me

今年は何について書いていこうか悩んでいたときに酒器について触れた記事をみて、そういえば去年から続けている 「酒器作り」 についてにしようと決めました。

http://blog.kaelaela.me/entry/2015/12/10/000000blog.kaelaela.me

上の記事でも酒器をちゃんと選べば、酒はうまくなるということを書いたのですが酒器探しはなかなか大変です。 近所の陶芸市とか年に数回しかやってないし、好みの酒器を置いてそうなお店となるとなかなか見つからないです。 そうか、なら作ればいいんだ!という発想が生まれたのが作り始めた経緯です。 お猪口以外の作品も作りつつ、今年は8個の作品ができたので紹介します。

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僕が作る時に意識した点は

  • 持ちやすさ
  • 口元のかたち
  • 大きさ

です。それぞれなぜなのか説明します。

持ちやすさ

大体のお猪口は均一に作られていますが、逆に荒々しく、ワザと対称的に作られていないものも多くあります。 とはいうものの、未熟な僕は狙ったわけでもなんでもなく、ただ技術が足りなくて歪んでしまってできた初めて作ったお猪口がこちらです。

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「森や川をイメージしたものを作りたい」と思い作ったものです。 この作品のいいところは持ちやすさで、技術の足りなさから生まれた歪みが持ったときの収まりの良さになりました。 人差し指と中指で全体を握り、薬指に触れる釉薬の溜まりと削りの模様がすごく良いです。 (伝わらないと思いますが…)

口元のかたち

日本酒は種類によって全く違う味や香りになるお酒です。なので酒器の口の形一つで一気に雰囲気が変わります。 「大吟醸を楽しむための酒器」は気化していく香りを飲む瞬間に一緒に味わうために 口元が内側に入り込む形状 をしています。 以前の記事で紹介したリーデルの大吟醸もそうでした。ワイングラスなどと同じです。

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うすはり大吟醸はグラス底の突起を生かして、回したときに香りを広げるために少し開いています。

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僕は持ったときに「ここから飲むのかな?」と思ってしまうような口元のかたちにしたいなと思い作ったのがこちら。

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写真だとちょっとわかりにくいんですが、持つと「あ、ここから飲むのかな」となる形です。

他にも、飲むときに口元で酒が綺麗に見えるように色分けをしたのがこちら。

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飲み口にいろいろな遊びがあると、飲むのに飽きなくなって楽しいです。

大きさ

僕は小さなお猪口に何度も注ぐのが面倒だと思ってしまうので、少しサイズが大きい方が嬉しいです。 それで作ったのがこれです。

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1枚目の全部を並べた画像で見るとわかりますが、普通のお猪口に比べて2倍くらいのサイズになっています。 食中に飲むしっかりとした日本酒を飲むときに重宝しています。半合くらいは入る量です。笑

これから派生して、テーブルに置いても邪魔にならない幅のタイプも作りました。

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蛇の目などには日本酒の照りを調べるための青が使われますが、僕個人としても青い酒器に注ぐ日本酒はすごく綺麗で好きです。

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外側と内側の色を変えてみたものもあります

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蛇の目は普通、磁器なのですが、陶器で作ってみても面白いのでは?と考えて作ってみたのがこちら。中の蛇の目の色と絵付け方法も上絵付けにしてこだわったものです。

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日本酒アドベントカレンダーなのに陶器の話でした笑 皆さんも陶芸体験とかで一つ作ってみてください。ぐっとお酒が美味しくなります。