のだめカンタービレが好きで全巻実家にあるんだけど、そのせいで音楽とアニメーションのコラボが結構好きだったりする。 前半のオープニングがまじでいい。のだめは大学とかの時期だけど、この作品は中学生くらいの青春時代でなんだか歯がゆいのがまたよかった。
君という呼び方
名前なんてとっくに知っているのに呼べない、呼ばない距離感とか駆け引きはまじ好きだった。 「君」 って聞くとFFXを思い出す。ゲームの仕様上、名前を変えられるからユウナがティーダを「君」って呼ぶんだけど、それがまた異世界から来た人への距離感を表していたり、自分が主人公になったかのような錯覚を生んだりっていうナイスな設定だと子供ながらに思った記憶がある。
没頭
タイトルにもなる大きな嘘はだいたい途中からわかるけど、公正くんのようにわかっていても理解したくない、いいたくない、知りたくない気持ちがいいこみ上げた。わかっていても自分の道を生き抜くしかない男の虚しさは風立ちぬの綺麗さがあって好きだった。何に対しても没頭することはカッコイイ。没頭して見える自分の強さ弱さなどを受け止められるから、努力すべきなんだなって。やっているときはわからないけど、ある時ふとできなかったことができる、なりたかった自分になれる、みたことない世界が見える。それまで死ぬほど努力しないといけないなと。あと、なぎちゃんは不純な理由でピアノ始めたといっていたけど何かを始める動機はなんでもいいよなって思った。
最初に比べてどんどん後半は宮園さんの色彩がくすんでいくのが切なかった。のだめは劇的なハッピーエンドタイプだったけど、君嘘は儚く綺麗に作られていて感動できた。
アニメは物語なんだけど最近のブームなのか含蓄が多いものが増えてる。それに感化されたのかアニメに学びを求めすぎている自分に気がついた。小説を読むときの純粋さというか、説教のありがたみよりも 物語をどれだけ楽しめるか が大切だなと感じた。