道産子エンジニア

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する

今年に入ってからみた映画の何本か

今年に入ってからは今のところ20本しか見れてないんですが、小出しで感想を書きます。

箪笥(たんす) )

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足好きの監督。(女性の足を撮ったシーンが多かったからw)人間の愚かさ、怖さ、憎しみの積み重なりのようなものが押し寄せる印象。自分の立った一つの行動で永遠に後悔するかもしれない中、人はおびえながら生きていくしかないよなぁ。あのときああしていれば…って後悔しないように生きたいけど、それは後にならないとわからなかったりするもんなぁ。

ストーカー

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カメラ屋のおじいちゃんがお客の家族の奥さんの写真を見ているうちにハマってしまい、最後には旦那の浮気を発見した怒りの衝動から奇妙な行為にでてしまうという映画。犯罪者の心理のようなものを描いた比較的新しい時代の映像(カメラとかもカラーだし)。所々に血を使った激しい描写が入るのだが、ストーカー本人の心の痛みのようなものなのかもしれないと思った。妄想か現実か、夢か現か。人間は今時分の意識がある世界が本当に現実かどうか判断する方法はあるだろうか。極限の精神状態では彼のように自分の思い描く理想の世界と現実の見境がつかなくなって思いも寄らない行動をとってしまう可能性がある。そんなとき、自分を律する「現実世界への妥協」をどうやってすべきか。俺的には、共感ではないかと思う。家族を大切に思う気持ち、世界を壊すと何かの痛みが生まれる。それを共感できなければいけない。だからバイオレンスな映画や本といった表現を自分に吸収しながら生きていくべきだと思う。

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

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今回で二回目となるハングオーバー。マイクタイソンのパンチが見れたり、汚い英語表現もがんがんでてくるので、内容を覚えた後に字幕なしで見返したりすると面白そう。誰しも飲み過ぎたときにはやらかしてしまうものだし、一回くらいやってみるべきだと思う。(自分は昨年二回飲み過ぎてしまい、それでも友達で居てくれる同期には心から感謝している。飲み過ぎは良くないです。社会人なのでもうしません。)記憶をなくして、次の日に色んな人に聞いて回って自分の行動が少しずつわかっていくあの恐怖は最悪だし、この映画ではよく描かれていると思う。社会人になったし、この映画を何度も見て、飲み過ぎないよう自分を律するためにDVD買おうかな…。続きもみねば。

アウトレイジ )

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昨年はキッズリターンを見て、今回はアウトレイジ。キッズリターンを一緒に見た同期が言った言葉が印象的で、「自分の全くわからない(知る由もない)世界を、こうも鮮明に描いてもらえるとすごい」だ。確かに何となく印象では思い描いているのだが、実際どのようなものなのかは知らない。嘘や誇張している部分もあるだろうが、少なくとも人間がリアルを描く作品なのだから、それなりの体験談や経験がないと思いつかないと思う。SFは全く0から生み出すので、逆になんでも描きやすいとも思う。永遠にかかわり合うことが無いであろう世界を体験させてくれる。映画の良い部分だと自分は思っている。簡単に人間が死んでいくので、心して見た方がいいかも。指を詰める、銃でぶち抜かれる、顔面をカッターで切られる、手榴弾でぶっ飛ぶなどなど他にもたくさん激しい死に方が描かれている。一人で見た方が良いかもしれない。ゴッドファーザーもそうだけど、人が簡単に死んでいく映画はそこに本質はなくて、そんな死をくぐり抜けていく人たちの心情や譲れない何かを受け継いでいく部分に面白さがある。北野映画の場合は、そうしてくぐり抜けても世界の虚しさは変わらない、というようなメッセージが最後に込められていることがあると感じる。

もう一つ面白いのが、

「どうやって人を殺そうかというプロセスを先に考え出し、それに対しストーリーを後付けした」

という制作法かなと。メインとなる部分をしっかりと考えて先に作り、プロセスはそれに合うようにしていくだけ。強引かもしれないけど、モノ作りの点ではすごく良い考え方だと思う。

アウトレイジ ビヨンドも見てみよう。

The Blair Witch Project

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思い出したのは、かなり昔に見た最終絶叫計画のパロディシーン。恐怖におびえながら、家族へのメッセージをビデオに残すシーンなのだが、鼻水が異様にでるというネタ。元ネタを知れてよかった。作品的には低コストでとても儲かった作品で有名であるが、コンパクトで面白い、便利というのはやはり正義だと思う。CGでがんがん武装した昨今のホラー映画、グロ映画なんかより全然面白いし、怖かった。