昨年の12月でHHKBは20周年を迎えていて、そのユーザーミートアップが行われたので参加してきた。ゲストの増井さんも話したかったのですごく楽しかった。
来た!和田先生のビデオメッセも! #HHKB20th pic.twitter.com/QkKLVEHdRX
— Yuichi Maekawa (@_kaelaela) 2017年9月23日
社会人になってから最初に自分の為に買った大きな買い物がHHKBのPro Type-Sだった。まだ使って3年くらいしか立っていないが、キーボードというインターフェースが有る限りずっと使い続けるだろうなと思っている。
様子
会場は秋葉原のUDX。大学のプロジェクト報告でよくきていたが、前回は確か「絵師100人展」できていた。
ちょうどガガガ文庫の10周年イベントもやっていて人がごった返していたが、キーボードのイベントに参加する人はマイノリティだった。笑 にしても、それには負けないくらいアツいイベントであったのは間違いない。
圧巻の全シリーズ
型番から見る気持ちわかる
幻の漆塗りタイプ(50万)現物。金属ボディなので剛性が高く、安定したタイプ感だった。漆のキートップの肌触りはなんとも言えない良さがあった。
和田先生が作ってPFUに持ち込んできたペーパープロトタイプの現物。
おもしろかったのは中国でもHHKB信者が増えつつあるらしく、個人が大量に輸入していたらしいので、正式にPFU上海でも取り扱うようになったのだとか。
彼氏にHHKBをプレゼントしたら結婚できたというエピソードまであるらしく、全国のエンジニアを彼氏に持つ女性に伝えてあげたい話だった笑
ただ、圧倒的にWindows環境ユーザーが多いらしく、Unixを対象としている英字配列が基本のHHKBへの要望はまだまだあるようだ。
懇親会では自分たちのキーボードを披露している人がたくさんいた。
同人誌を作ってるサークルもあるらしい。
個人的におもしろかった話
文章にすると書くことがたくさんあるのでブログ的には端折って書く。これまでのHHKBについての話は公式を確認してもらう方がいいと思う。そしてここまで書いて気がついたのだが生放送されていた動画のアーカイブがあるので、見てもらえばいいだけだった笑
https://www.youtube.com/watch?v=dTsWOpPsLSU&feature=youtu.bewww.youtube.com
(開始5秒で写り込んでる自分)
- とにかく和田先生のビデオメッセが最高[9:00~]
(17分頃からのワーゲンの広告話など) - 和田先生が好きらしいtypewriterを使った音楽が妙にいい
- BTの文字を書いたのは社員の弟で、採用されたのはテスト書きのもの
(本番用に何度も書きなおしたが採用されなかったらしい笑) - HHKBを持っている人は大抵2台持っている
- 黒ではなく墨
- 白と墨のユーザー比率は4.5:5.5でやや墨を使う人が多い
- 輪島塗ではなく漆塗りとなっているのは協会に掛け合ったが了承が得られなかった為(条件)
- 増井先生が右の小指をセミコロンじゃなくリターンにしている[2:42:30~]
(Javaエンジニアしかり、いくつかの言語のエンジニアは死ぬ笑 kotlinなら良さそう)
これからのキーボードについて話している部分もすごく面白いので時間があるときにぜひ見て欲しい。
俺的最強のHHKB
- Type-S + Bluetooth(BT)
- 電池ではなくバッテリー(USB給電)
- BTモデルも線を繋げは有線として使える
- 白で無刻印
これですな。これらの要望はやはりあるらしいが、値段が上がってしまうと売れないかもしれないので作っていないのそうだ。技術的には十分可能だと言っていた。なのでみんなが欲しいと言い続ければ作ってくれるだろう。
少なくともBTモデルはType-Sにカスタムできるオプションが欲しい。
HHKBは最高だが、唯一無二のキーボードではない
最近自作キーボード(ErgoDoxなど)が自分の観測範囲内では流行っている。(第何次ブームかは知らないが笑)結局のところ、キーボードも宗教戦争だし、増井先生は「僕はHHKBを使い続けてるみなさんが不思議」(キーストロークが高いので手が疲れるからだそうな)とおっしゃっていたくらいだ。自分の好きな、納得のいくキーボードを愛情持って使い続けられれば、なんでもいいのだと思う。
HHKBが目指している馬の鞍としてのキーボードというのは、どの馬でも変わらず使える必要があるが、現在は馬であるPCのハードウェア的制約やOSの違いがそうさせない。会場の声でも多かった、ファームウェアから変更できて自由にカスタマイズし、増井先生がおっしゃるように、キーボード側がもっと賢くなっていくのが必要だと思う。
そうすればPCを持ち歩かず、キーボードだけになる日がきてもおかしくないし、馬の鞍としてキーボードはエンジニアたちの友となりつづけるだろうなと思う。 そんなキーボードを自分で考えてみると楽しいかもしれない。
終わったあとはTwitterで観測していた、近くにある安く日本酒が飲める店に行こうと思っていたのだが、あいにくの満席だった。
調べてみたら、チェーン店だしいろんなところにあるのでわざわざここで行く必要はないなと感じて渋谷に戻り、結局いつもの店で日本酒を飲んで帰ったのだった。